宇治屋 |
代表 野﨑 康生 |
井戸 擂盆水指
口径25.0~26.0cm 底径15.3cm×高さ12.1cm
片口状のすり鉢を見立てで水指に転用したもので、すり鉢で摺る際の音が雷鳴を思わせることから擂盆(らいぼん)と呼ばれます。井戸を最上手とし、中でも利休所持で千家名物となった作品が、古来より名高く知られています。 本作品はそれに近い作ぶりで、青井戸釉の侘び肌と堂々とした風格が点前座によく映えます。
内箱甲には「すりはち水指」と書付があり、仙台伊達家の茶頭であった清水動閑(小猿動閑・1614~91)の筆と極められています。
古染付 横唄香合
中国・明代末
胴径6.4~7.8cm×高3.4cm
形物香合のひとつで、唄貝を横臥させた形であることから横唄(ヨコバイ)と称されます。
比較的数のある香合ですが、その中でも本作は大振り且つ作ゆきの優れた一品で、エッジの効いた彫りと、吹墨と梅花の絵付けは実に発色豊か。また合口の紅の発色も申し分なく、茶席で目を引くことでしょう。 形物香合番付では、西四段目六位に位置します。