宇治屋 |
代表 野﨑 康生 |
阿蘭陀 花入
オランダ17世紀
口径7.5~9.4×高22.8cm

江戸時代初頭に舶来したデルフト焼の秀作です。
幅広の面には花、また測面には人物を乗せた船が水面を行く様などが描かれ、当時の中国染付陶磁に影響を受けた作風を見て取ることが出来ます。
その中国陶磁にはない柔らかさが阿蘭陀焼の最大の魅力。それを存分に湛える花入です。 逓信大臣なども務めた久原財閥の総帥、久原房之助の旧蔵品。
岡田雲台 共筒茶杓
梅・柳・櫻 三本入
江戸時代(天保13年)
茶杓18,0cm 筒20.9cm(共に各)
共箱


岡田雪台(1799~1873)は幕末の旗本。伊勢守の通称で知られます。
幼少に松平不昧の養子となり、のち松平家を離れますが、終生不昧を私淑し茶の湯の後継者となりました。
本茶杓もまさに不昧の茶風そのものと言える作品。梅・柳・櫻を詠み込んだ古歌をそれぞれの筒に不昧流の流麗な筆致で認めています。